2010年


パーティでの誘い方、誘われ方

今回は「パーティでのダンスの誘い方・誘われ方」についてです。

パーティはレッスンや練習会と違い、いつもと違う場所でオシャレをして、飲食・おしゃべり、そしてダンスを楽しむ所です。やはり女性は色々な男性に誘われて踊りたいものです。踊りたい女性は、音楽が流れ始めたら、出来るだけおしゃべりをしないで、男性から誘われるのを待つのが良いかと思います。男性が誘おうとする時、女性が他の人と話をしていたり、何か別の事をしていると、男性は《今、この方は踊りたくないんだな》と判断し、その人以外の人を誘おうと思いがちです。また、女性も疲れていたり、お手洗いに行きたい時など、その時踊りたくない場合は、男性への優しい断り方もいくつか考えておくと良いでしょう。女性から男性を誘うのもいいのですが、何度も…となると敬遠する男性もいるようです。

男性は【紳士】になって、出来るだけ多くの人を誘って頂きたいです。そして女性から誘われた時は、出来るだけ断らずに踊って下さい。女性から男性を誘うのはとても勇気がいることです。

パーティに行って、とても楽しい時間を過ごせたと思えるように、ほんの少しいつもより気を使って楽しんでみましょう。

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ストレッチについて

今回は「ストレッチ」についてです。ストレッチをするという事(体を伸ばしてほぐす)は、ダンスをする・しないにかかわらず体にとっては非常に重要な事です。

私はダンスをNYで始めて1年で膝を痛めました。やり方が悪かったのか…急にダンス尽くめの毎日を送ったせいか…3年間痛みをこらえて踊っていました。接骨院やカイロプラクティスなど色々治療を行いましたが、誰かにストレッチの良さを聞き本を買って勉強しながら毎日しっかりとやっていくうちに膝の痛みはなくなりました。最近、ひざ裏とヒップの調子が良くなかったのですが、昔を思い出しストレッチをやり出したところ、痛みは消えていきました。

NYの初期のダンサー時代は《暇があったらストレッチ》と壁に貼紙をしていたものです。

皆さんにはダンスの前と寝る前のストレッチをお勧めします。踊った後も大切ですが、ストレッチ無しのダンスは怪我の元です。

JSDCではクラスや練習会はストレッチから始まりますので怪我をした人は未だおりません。

とにかく、体が自由に動かないとダンスは出来ません。体の管理として、健康維持として5分でもいいので毎日のストレッチを欠かさずやってみて下さい。そして一生楽しいダンスを続けましょう!

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オーディションについて

今回は「オーディション」についてです。昨年放映されたTV番組で、ニューヨークのブロードウェーミュージカル「コーラスライン」に合格した日本人女性がインタビューに応えていました。その女性は、コーラスラインに合格する までに、なんと1,000回のオーディションを受けたと言っていました。皆さんもご存知のとおり、ニューヨークのショービジネス、エンターテイメントビジネス界はブロードウェーを中心として、世界のトップと言っても過言ではないでしょう。世界中からダンサーをはじめ、エンターテイナーが集まってきます。そして様々なジャンルのオーディションが毎日たくさんの場所で行われています。私もニューヨーク時代によくオーディションに行きました。「バックステージ」という芸能新聞にはオーディション情報がたくさん掲載されていますし、自分が所属する事務所のマネージャーやエージェントから、また、同じ業界の仲間から、色々な手段でオーディションの情報が入ってきます。舞台(芝居、ダンス、ミュージカル)、TV、映画、CM、日本人(またはアジア人)モデルなど、一日に何本もオーディションに行くこともありました。殆どのオーディションの場合、8×10インチの大きな白黒の顔写真(裏に履歴書を添付)を持って行きます。履歴書には、髪の色、目の色、身長、体重、エイジレンジ(実際に見える年齢層、たとえば25歳~35歳など)を書きます。ひとつのオーディションに受からなかったら、すぐに頭を切り替えて次のオーディションに臨みます。ニューヨークでやっていくには精神的に強くないと仕事はつかめません。しかし、そこは実力の世界、努力すればするだけ、自分に返ってくるものは大きかったです。その頃のエネルギーと頑張りを、今は、日本でのペアダンス普及に注いでいます。一人でも多くの方がダンスを楽しめるように活動を続けて行きたいと思っています。皆さんの応援、これからもよろしくお願いします。

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外国人として

私がまだ20代の頃、アメリカでプロダンサーとして「ダンスアメリカ」というダンスグループに所属して、全米公演をしていたことがありました。私の踊るナンバーのひとつにロックンロールの曲があり、パートナーは白人の女性でした。コスチュームは50年代風で、ツイストやジルバを入れたジャズダンス風のものです。ある時、NYのマンハッタン島とスタッテン島を往復するフェリーの中で公演する機会がありました。そのフェリーは自由の女神を横に見ながら進むもので、アメリカ国内からの観光客もたくさんいます。その時フェリーではフェスティバルを行っていて、その一環として私達のダンスグループが参加していたのです。50年代をアメリカで過ごした人々の前で、20代のアジア人の私がロックンロールを踊るのは、恥ずかしいような場違いなような気持ちがして複雑でした。

   また、NYでペアダンスを教え出して何年か経った頃も、個人レッスンでキューバ人の男性が私に「サルサを教えて欲しい」と訪ねて来ました。この時も、サルサ(ラテン)の本場、キューバの方に私がサルサを教えるということに、ロックンロールの時と同様の気持ちでした。しかし今では、ここ日本で、私はヨーロッパ人にワルツを、アメリカ人にスウィングを、アルゼンチン人にタンゴを教えるなどという機会が少なからずあります。今では、以前のような感覚はなく、ただ私の所へ来てくれてありがとうという気持ちだけで接しています。

ダンスを人に伝えるということが、私の天職であり喜びだと心から感じます。

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舞台で踊ること

今回のテーマは「舞台で踊る」ことがテーマです。この場合、文字通り、舞台(ステージ)でお客様にダンスを披露するデモンストレーションやパフォーマンスのことです。パーティで踊る場合は、お客様は4方向、又は、3方向ですが、ステージの場合は1方向ですので、振り付けをする場合、多少変化が出てきます。社交ダンスのみを踊る方は、常にお客様が周りにいますので、見せる向きというのを考える必要がないかもしれません。お気付きの方がいらっしゃるかもしれませんが、例えばJSDCの専属舞踊団ジャパンソーシャルダンスシアター(JSDT)は、舞台で踊って来たダンサーの集団で、将来も舞台で踊る事を目標にしていますので、基本的に一方を見せる振り付けで作品を作っています。JSDTも、ペアダンスを基本にこれまでバレエやタップ、ヒップホップなど様々なダンスの要素を取り入れながら、一つ一つ大切に作品を作っています。711日のサマーパーティでは、新作のスウィングを披露致します!今までのスウィングと少し異なった、大人の雰囲気を出して作っています。是非、ご覧いただき、ご感想をお聞かせ下さい。また、JSDTを応援して下さる「JSDTサポーターズクラブ」会員も随時募集しております。より多くの方からのダンサーへのサポートをお願いしております。詳細などホームページにも掲載がありますが、お気軽にお問合わせ下さい。

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文化・芸術に対するサポート

今回は、文化・芸術に対する日本とアメリカのサポートの違いについてです。

私は20歳でアメリカに渡り、20代30代をNYを中心にダンスと共に過ごしました
。始めに、アルビン・エイリーというモダンダンスの学校で2年半学び、その後、オー
ディションにより奨学金を受けながら、ダンスシアターオブハーレムというバレエ学校
に3年半通いました。3年半のうち、始めの2年を過ぎた頃は、カンパニー(舞踊団)に
入団することが出来、給料をもらい始めました。日頃のクラスで使用するバレエシュー
ズも無料で学校から提供されました。

その後、タップダンスや、芝居、歌などの学校も行きましたが、次のステップとして、
社交ダンス(アメリカンスタイル)やリフトの学校にも通いました。ここでもオーディ
ションにより奨学金を受けることが出来ました。その間、色々なダンスグループや芝居
、ミュージカルで公演しましたが、キャリア初期の頃「ギャラなし」のことはあっても
、自分で金銭的な負担をすることは一度もありませんでした。もちろん、ギャラなしか
ら、段々とリハーサル費や公演費をもらうようになり、プロとしてギャラを頂くように
なりました。

帰国して日本のダンス関係の方に話を聞くと、発表会はもちろん、セミプロの公演にも
出演者に「ノルマ」というものがあり、ダンサー達は、かなりのチケット(多い場合は
20枚など!)を持たされるそうです。家族や友達にチケットを買ってもらっても売り切
れない場合は、自分で負担をするそうです。バイト代が全て飛んでしまうという話も良
く聞きます。また、割と大きなバレエ団などでも女性はギャラがないということは多い
と聞きます。そのような負担がありながらも、ダンスを続けたいと言う気持ちは素晴ら
しいとも思いますが、何とか状況が良くならないものか、といつも感じてもいます。

このようなお話をすると、まるで、アメリカのダンス学校やダンス業界は日本に比べて
景気がいいようですが、決してそうではありません。日本との大きな違いは、多くの芸
術団体・スクールが、国や市、企業、そして一般の方からの寄付金に支えられているこ
とです。才能ある若者を一人でも多く育てたいという思いに賛同する人々が、アメリカ
の文化・芸術全体を大きく支えています。私が通った全ての学校でも、ホームページで
は必ず「Donation(寄付)」の案内があり、いつでも誰でも参加出来るようになってい
ます。金銭的な寄付が難しい人でも、時間の寄付、労働力の寄付、応援メッセージを送
る、など、個人個人が出来ることで貢献をすることが、社会的な義務であるという考え
がアメリカでは強いです。

夢と感動を与える活動を、国や市、企業、そして一般の方が積極的に応援するようにな
ることが、私の願いでもあり、日本の文化・芸術レベル向上の鍵だと思います。

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人気の種目

JSDCで現在人気のあるクラス(種目)は、サルサ、ハッスル、スウィング、アルゼ
ンチンタンゴです。サルサやアルゼンチンタンゴは世界中でも人気があり、踊る場所も
多くあります。残念ながら気楽に飲んだりしながら、社交ダンス(ワルツ、ルンバなど
)を踊る場所は、日本だけでなく、アメリカでも昔に比べて少なくなっています。スタ
ジオやホテルで開かれるパーティが殆どなのではないでしょうか。

JSDCでは、今まで行っている月一回のアメリカンスタイル社交ダンスの練習会とア
ルゼンチンタンゴだけの練習会(プラクティカ)に加えて、サルサ、ハッスル、スウィ
ングの練習会を5月からスタートします。この3つのダンスは多くの共通性があり、同
じ名前のステップを使うことが多くあります。女性を回すことが多いのもこの3つのダ
ンスです。ハッスルは、スウィングとサルサが組み合わさって出来たものと言っても過
言ではありません。音楽はそれぞれ違います。パーカッションやドラムを多く使うサル
サ、1970年代80年代のディスコやソウルミュージックに合わせて踊るハッスル。
代表曲はサタデーナイトフィーバーでしょう。スウィングは1920年代後半のリンデ
ィホップやロックンロールに合わせて踊ります。

音楽に合わせてすぐ体を動かしたくなるこの3つのダンス、皆さんも是非楽しんでくだ
さい。

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健康について

今回は健康についてです。最近、生徒さん達の健康についてよく考えさせられます。レ
ッスンをお休みする方は、他の用事があるか、体調が悪いかのどちらかです。ある生徒
さんが「ダンスをやっていれば病気なんてしないよ」と良くおっしゃていますが、その
通りだと思います(もちろん一部の病気は除きます)。肉体、精神、脳、全てにおいて
ダンスは良い働きをします。健康でなければ、美味しいものも食べられないし、仕事も
出来ない、もちろんダンスも・・・何もいいことはありません。
治療よりも予防、外からの刺激よりも自分の体(エネルギー)を使って、体調を良くす
ることがいいと思います。薬代や病院代より、好きなことにお金を使えることは幸せな
ことです。ダンスで、体調や姿勢がよくなったり、腰痛がなくなる方も少なくありませ
ん。医者は腰の弱い方に社交ダンスを薦めると言います。いい姿勢を保つことが、腰に
一番大切だからです。
社交ダンスで、唯一心配なのは、特に女性が外反母趾になりやすいということです。ヒ
ールを履いて踊ることが大きな原因だと思います。シューズは、軽くて、壊れにくく、
履きやすいダンスシューズをお勧めします。私は、永年、そして一日中、ダンスに関わ
っているため、両足とも大きく外反母趾になっていて、ダンスニーカーというダンス用
のスニーカーを履いています。ヒールを無理して履かないようにして、足を大切にして
下さい。モダンとラテン兼用のシューズや、ダンスニーカーなど、足への負担が少ない
シューズを一足持っておかれると良いでしょう。
皆さんには、何歳になっても楽しく踊り続けて頂きたいです。それが健康にもつながり
ます。

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スウィングについて

今回はスウィングについてお話します。英語「SWING」は基本的には「揺れる」という意味を含んだもので、音楽では「スウィングジャズ」、ダンスでは「スウィングダンス」を指します。ダンスは、音楽に合わせて体を動かすことですので、音楽によってダンスの種類も違います。スウィングジャズで踊れるペアダンスは、スウィング、フォックストロット、クイックステップ等があります。ダンスの「スウィング」はいくつかのダンスの種類の総称で、その中には、オリジナルであるリンディホップ、シャグ、バルボア、イーストコーストスウィング、ウエストコーストスウィング、ジルバ、ジャイブ、イギリスのバップ、ヨーロッパのロックンロール、ブギなどがあります。日本やアメリカの社交ダンスパーティで一般的に踊られるスウィングはジルバで、スウィングのマニア達はリンディホップを中心に、バルボア、シャグなどを踊っています。リンディホップの中にも、ニューヨークで始まったサボイスタイルと後に西海岸で広まったハリウッドスタイルがあります。

私自身もNYに住んでいた頃、ロックンロールに乗ってジルバを踊りTVに出演したり、日本代表として世界中のスウィングダンサー達が集まる大会でリンディホップを踊ったこともありました。中南米のラテンもいいですが、アメリカ生まれのスウィングも本当に楽しいダンスです。JSDCでは、最近「SWING・ジルバを踊ろう」というDVD(初級・中級)を出しました。皆さんにも是非スウィングの奥深さを楽しんで頂きたいです。

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DVD制作

2009年にJSDCDVD「ブライダルダンス」「JSDCステップリスト初級①&②」「Swingジルバを踊ろう①&②」の計5本を製作しました。Swing・ジルバの編集以外は、殆どJSDCのスタッフで作りました。

JSDCステップリスト」は6年ほど前に一度作ってみたのですが、その出来は酷いもので、講師が画面から時々はみ出したり、説明も曖昧だったりと、完全に準備不足でした。3年ほど前から再トライし始めましたが、途中で著作権フリーの音楽を探して全て撮り直ししたり、いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、ようやく編集を終え、とうとう完成となりました。JSDCの生徒さん、アメリカンスタイルに興味がある方に見て頂きたい、ステップの解説も詳しいおススメのDVDです。

Swing・ジルバを踊ろう」。1112月の木曜日クラス終了後22:00より最終電車の時間まで、毎回スタジオを撮影用にポスターや家具を大移動しながら、コツコツと撮影したことを思い出します。JSDCの生徒さんはもちろん、日本で社交ダンスを長く踊られている方にも見て頂きたい、スウィング、ジルバのための永久保存版の一本です。

「ブライダルダンス」は、結婚を控えている新郎新婦、ブライダル関係者、社交ダンス教室の先生を対象に、製作しました。フォトスタジオを借りての撮影は予定のレンタル時間(回数)を大幅にオーバーしましたが、その分内容の濃いものが仕上がりました。本格的なファーストダンスを取り入れたいとお考えのプロの方にも見て頂きたいと思います。

全ての解説(講師)は私ですので、関西弁なまりの変わったイントネーションになってしまっているかもしれませんが、お許しください!

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