アダジオ(リフト)について

アダジオについて…今回はアダジオ(リフト)についてお話します。プロのショーやデモで、男性が女性を持ち上げたり、床の上で回したりする、一般のクラスでは学べない動きで、これらをリフト、ドロップ、ディップ、トリック等と呼びます。1つの曲に2つか3つ入れるとダンス全体が盛り上がります。アメリカでは、このリフト等を中心に踊る種目が競技会に入る時がよくあります。種目は、シアターアーツとかキャバレーという名で行います。アメリカではこの種目が上手なダンサーは少なくありません。私の師であるピエール・デュレイン氏がこのリフトなどを中心に使って踊る種目で、80年代ロンドンのブラックプールの大会において4年連続チャンピオンになる輝かしい成績を収めております。幸運にも私は長年ニューヨークでデュレイン氏から直接このリフトのテクニックを教わりました。リフトをいかにうまくこなすかは、基本的にはテクニックとタイミングの問題です。そして集中力です。バレエ等のリフトの様に、止まっている状態から行うのではなく、動いている勢いを使って出来るだけ力を使わずにかつ安全に行うリフトを行います。これからもこのアダジオのテクニックを日本中のダンサー達に伝えていきたいと思います