振り付けについて

今回は振り付けについてです。

忙しい作家の方が、原稿に追われるように、私も常に南極もの振り付けを同時進行で行っています。たとえば、現在は6曲を並行して考えています。ブライダルダンスなどの振り付けは、カップルの好みやペースに会わせて考えますので、その場で私がアイデアを出しながら、生徒さんに集中してトライして頂きます。

振り付けをするには、まず曲探しから始めます。これだと思える曲を見つけるには時間が掛かります。映画音楽などの中からいい曲が見つかれば素晴らしいです。抑揚やメリハリがあるか、ポーズやリフトを入れるアクセントになる部分がいくつか入っているか、程よい長さであるか、出来るだけ多くの要素が入っている曲を選びたいです。曲が決まったら、実際に、踊り始める曲のポイントを見つけ、そこから音楽を何度も聞いてアイデアを出していきます。生徒さんのための振り付けの場合は、ご本人にどんなこと(ステップ、ポーズなど)を振り付けに入れたいか伺って行います。

私の振り付けの基本はとにかく音に合わせることです。特にアルゼンチンタンゴを知ってからその気持ちは強くなりました。アルゼンチンタンゴでは、基本になるリズムがあってないようなもので、曲によってかなり違う振り付けになります。また、大変難しく見えながらも、実は比較的やり安いステップが振り付けの中にあると、覚える方は楽になります。

同じ人がいくつも振り付けをしていると(どの分野の芸術でも同じですが)、どこか似たようなものが出てきます。

常に新鮮で皆さんに喜ばれる振り付けを考えて行きたいです。ご期待ください!