バレンチノ

日本帰国直前の2003年、ニューヨークでミュージカル「バレンチノ」の中の色々なペアダンスやタップダンスの振り付けを担当しました。このタイトルにもなっているのが、サイレント時代の映画「黙示録の四騎士」(1921)をはじめとする数々の映画で、タンゴ音楽の奥深さ、そしてタンゴダンスの美しさを世界に知らしめた銀幕のスター、ルドルフ・バレンチノです。アルゼンチンで生まれたアルゼンチンタンゴが、現在世界中で踊られるようになったのは彼が映画の中で見せたダンスの美しさだったといっても過言ではありません。あまりのインパクトに人々はその中のタンゴを「バレンチノ・タンゴ」と読んだほどです。ダンスだけではなく、音楽にも影響を与えました。タンゴ音楽といえばコレ!と殆どの人々が口ずさむ曲「ラ・クンパルシータ」もこの映画でとても魅力的に使われたことにより、世界中で有名になったという説もあります。

同じように、私もJSDCを通して、日本で一人でも多くの方にペアダンスの素晴らしさを伝えていければと心から思います。