ヨシ矢野コラム 2005年


アメリカンスタイル社交ダンスとは

今でも、よく聞かれる質問は「アメリカンスタイルの社交ダンスって何ですか」です。TVなどの影響で「社交ダンス」といえば、男女ペアが正装に近い装いで、時に競技会に参加したりする、比較的、形のしっかりしたスタイルではないでしょうか。日本で「社交ダンス」と呼ばれるスタイルは、社交ダンスの中でも「競技用スタイル」と呼ばれるものです。その名の通り、競技会出場のために考えられたスタイルですので、アメリカなどでは、しばらくペアダンスを学んだ後で競技会に出場する人が学びます。ですので、ペアダンスを習い始める人は、まず基礎のステップ、そしてカジュアルなタイプのステップを学び、その後に希望者がこの競技会のスタイルに入ります。このカジュアルなタイプのスタイルにあたるものが、アメリカンスタイル社交ダンスです。カジュアルとはいえ、上級レベルでは競技用のステップも含まれているので、アメリカンスタイルを極める上級者も多いです。海外のパーティでは、一般の人々がこのスタイルを踊ります(日本の社交ダンスパーティでは、殆どの方が競技用スタイルで踊りますので、海外の方が見ると驚かれます)。

日本ではこの競技用スタイルが「社交ダンス」として一般的になってしまっており、初心者の方が初めからこのスタイルを習うようになってしまっています。私も、競技スタイルの美しさ、素晴らしさを感じており、アメリカ在住中にイギリスの権威ある資格も取得しました。しかし、日本でペアダンスを一人でも多くの方に知っていただくという観点から見ると、初心者がすぐに競技用スタイルを学ぶ日本のシステムでは、そのステップの難しさなどから、ペアダンスの人口が増えにくいようです。流行っているように見える社交ダンス人口ですが、実際は何十年も変化がないということです。これからも、引き続きアメリカンスタイル、そして競技会スタイル、共に素晴らしさを皆さんに伝えていきたいと強く願っています。

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ファーストダンスとラストダンス

JSDCが、結婚式での新郎と新婦によるファーストダンス、そして新婦と新婦のお父さんによる「ラストダンス」を日本で紹介しはじめて、約1年半が過ぎました。はじめは、あまり反応がなく、パーティという文化があまり発達していない日本でダンスを広めるのは難しいのかもしれないと思いました。しかし今年に入り、ご結婚を控えたカップルからのお問い合わせが増え、そしてブライダル業界の人々の反応も感じ始めました。


先日の朝日新聞の投稿の中でも「外国映画で、花嫁と父親がワルツを踊るシーンを見た。父娘が手を触れることさえあまりない日本で、この素敵な習慣があったらな、と羨ましく思った」とありました。欧米スタイルの結婚式を良く知る、ブライダル業界の第一線でご活躍される方々のお話を伺ってみると、日本の結婚式にダンスを取り入れることは、ずっと望まれていたとのこと。けれども、なかなか実現しなかったのは、ブライダル業界のダンスに関する知識、また、ダンス界の欧米スタイル結婚式への認識が薄かったのかもしれません。

私の夢である「一人でも多くの日本の方にパーティダンスの楽しさを知っていただく」ことを実現するためにも、自分がアメリカで学んだこと、経験したことを生かしてブライダル業界でもダンスを取り入れる活動を続けたいと思っています。

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ハロウィン仮装のヒント

「ハロウィンパーティの仮装って何を着ればいいの?」と時々質問されます。基本的には何でもいいのですが、いくつか例を挙げてみたいと思います。

    ①自力でコーディネート

   黒縁めがね、マフラー、コート、カツラ、そして満点の笑顔をプラスして「ヨンさま」。髪をオールバックにし、サングラス、タイトな黒のトップスに黒のパンツで映画「マトリックス」のキアヌリーブスなど。自分で何になるかを決め、組み合わせを考え、アイテムを探すのは上級者。

    ②小物でプチ変装

   パーティグッズなどを売っているおもちゃ屋やデパートでは、ヒゲ、猫の耳、変な顔のマスク、カツラなどたくさんあります。ひとつ身に着けるだけで楽しい気分になります。

    ③変装セット

   トイザラスなどのおもちゃ屋や東急ハンズなどでは、この時期ハロウィンコーナーが設置されています。輸入ものや日本製の愉快なコスチュームが頭からつま先までセットで販売されていますので選ぶのも簡単です。「変なおじさん」「魔女」「お医者さん」「スチュワーデス」「田舎のプレスリー(?)」「ゴキブリ」など数え切れません。

    ④違う顔の自分

   いつもと違う「スタイル」でいらしてください。お仕事で使う制服、趣味のスポーツで着るユニフォーム、エプロン姿、パジャマ姿、などもgood!

   ・・・仮装パーティで思い切り楽しみましょう!!・・・

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バレンチノ

日本帰国直前の2003年、ニューヨークでミュージカル「バレンチノ」の中の色々なペアダンスやタップダンスの振り付けを担当しました。このタイトルにもなっているのが、サイレント時代の映画「黙示録の四騎士」(1921)をはじめとする数々の映画で、タンゴ音楽の奥深さ、そしてタンゴダンスの美しさを世界に知らしめた銀幕のスター、ルドルフ・バレンチノです。アルゼンチンで生まれたアルゼンチンタンゴが、現在世界中で踊られるようになったのは彼が映画の中で見せたダンスの美しさだったといっても過言ではありません。あまりのインパクトに人々はその中のタンゴを「バレンチノ・タンゴ」と読んだほどです。ダンスだけではなく、音楽にも影響を与えました。タンゴ音楽といえばコレ!と殆どの人々が口ずさむ曲「ラ・クンパルシータ」もこの映画でとても魅力的に使われたことにより、世界中で有名になったという説もあります。

同じように、私もJSDCを通して、日本で一人でも多くの方にペアダンスの素晴らしさを伝えていければと心から思います。

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Mad Hot Ballroom

「シャル・ウィ・ダンス?」に続き、見ていただきたい映画は、現在アメリカで公開中の“Mad Hot Ballroom”です。邦題はどんな風になるのか?いつ日本公開か?まだ分かりませんが、配給は決まったようです。この映画はドキュメンタリー映画で、ニューヨークの小学校で正式に導入された社交ダンス(英語でBallroom Dancing)のクラスを通し成長していく子供達の姿を追ったものです。子供達が始めに習うダンスは、スウィング、メレンゲ、フォックストロット、ルンバ、タンゴで、すでにニューヨーク市内68校で大成功しているプログラム。ペアダンスを通して、マナーを学んだり、「男性」「女性」へと成長する子供達の姿を見て、担任の先生が感動で涙するシーンがあったり、とペアダンスが人々に与える喜びを繊細に実感できる作品です。この社交ダンスプログラムを企画・運営するのは、私がニューヨークで所属していた社交ダンスの舞踊団「アメリカン・ボールルーム・シアター」代表のピエール・デュレインで、「ダンスや音楽はインターナショナル。様々な国の音楽、ダンス、文化に触れることは、特にニューヨークのような国際都市に住む子供達にとって大切なこと」とコメントしています。アメリカンスタイル社交ダンスを日本の方に知っていただく良いチャンスになればと思います。

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真夏の夜のスウィング

この季節、ニューヨークではスウィングファンがそわそわしています。67月中の1ヶ月間、マンハッタンにあるリンカーンセンターの前の広場で毎晩「Midsummer Night Swing(真夏の夜のスウィング)」と呼ばれるイベントが開催されるからです(今年でなんと17年目)。毎晩生バンドが遅くまで演奏を続け、それに乗って夜中まで踊ると気分は最高です。将来、日本でもそんな気軽なアウトドアのペアダンスイベントを行いたいと思っています。

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ペアダンスってどんなダンス?

ペアダンスって色々あるけど、どんなダンス?レッスンを取っている方も、お友達に「どんなダンス?!」と聞かれても意外とうまく答えられなかったりすることがあるのでは?それぞれのダンスを簡単に表現してみましょう!

   フォックストロット⇒アメリカ生まれの歩くようなカジュアルなダンス

   ワルツ⇒オーストリアのウィンナワルツから発展したドイツ生まれの優雅で流れるようなダンス

   タンゴ⇒シャープで切れがいいダンス  アルゼンチン生まれ

   ルンバ⇒セクシーで「愛」を表現  キューバ生まれ

   チャチャチャ⇒陽気で楽しいアメリカ生まれのダンス

   スウィング⇒ノリがよく楽しい!アメリカ生まれ

   サルサ/マンボ⇒陽気でかつセクシー☆アメリカ生まれ

   アルゼンチンタンゴ⇒気品があり情熱的 もちろんアルゼンチン生まれ♪

    あなたは今までいくつ踊ったことがありますか?

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ハリウッド版Shall We Dance?

ハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス?」が423日に公開されました。日頃、ペアダンスを楽しむ方にとっては、日本版とハリウッド版で紹介されるダンスの種類の違いに気付かれると思います。日本版は「競技会出場への道」をストーリーとしているだけに、出てくるダンスも殆ど競技会のスタイルだけであるのに比べて、ハリウッド版ではそれに加えて、アメリカンダンス、クラブダンス、アルゼンチンタンゴの曲にのせたショーのスタイル、ウェディングダンスなど様々です。まさに、JSDCのパフォーマンスで皆様にお馴染みのものばかりです。JSDCは他のダンススタジオと何が違うの?と尋ねられたときには、この映画で例えると分かりやすいかもしれません。ハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス?」で出てくる全てのダンスをレッスン、パーティ、そしてパフォーマンスで楽しむためのスクールです。皆さんも、いくつ知っているダンスが登場するか、劇場でチェックしてみて下さい。

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バレンタインデー

214日のバレンタインデー、日本でも女性から男性にチョコレートなどとともに、愛を告白する日として楽しまれますが、欧米でもチョコレートを始めとするプレゼントや花を渡し、愛情表現します。ただ、基本的には男性から女性に、告白というよりも、常日頃の「愛する気持ち」を表すことが多く、カップルや夫婦はもちろん、息子から母へ、等様々です。それに伴い、バレンタインをダンスパーティで祝うクラブやダンススタジオも多く、ピンクのものを身につけさせたりして華やかに祝います。

「愛」をテーマに祝うパーティですので、ペアダンスがぴったりですね。日本でも更に「愛」そして「ペアダンス」広がりますように・・・。

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パーティの種類

パーティが日常的に行われる欧米諸国ですが、アメリカ人のパーティ好きも有名です。日本と同じように祝う、誕生パーティをはじめ、出産を控えたママを祝う女性のみ参加のベビーシャワー、結婚式の前夜に新郎とその友人の男性だけが参加して独身最後の夜を祝う(?)バチェラーズパーティなど様々です。

もちろんダンスパーティも数多く存在します。代表的なものは、新年のカウントダウンパーティで、1231日の夜行われますが、ダンスをしながら最後の夜を楽しみます。年が明ける瞬間を一秒ずつ数えながら迎え、その瞬間には全員で“A happy new year!”と叫びながら、周りの人々にキス&ハグをします。そして引き続き朝まで、会話&踊りを堪能します。また、高校生最後の年にプロムというダンスパーティにボーイフレンド&ガールフレンド、またはその日のパートナーと共に参加します。きちんとドレスアップをして、男の子が女の子の家まで車で(アメリカは16歳で車の免許が取得できます)迎えに行くことが多いようです。アメリカではダンスを踊ることは、「たしなみ」と考えられており、若い時から、パーティでのマナーを身につけることが社会に出るための準備の一つになっています。ダンスパーティで、知り合いをダンスに誘うこと、誘われたらそれを快く受けること、も大切なマナーですよね。また、結婚披露宴でも新郎&新婦による初めてのダンス、ファーストダンスの後は、参加者全員が踊ってお祝いします。クリスマスダンスパーティはもちろん、ハロウィーンでの仮装ダンスパーティ、夏の野外でのスイングやアルゼンチンタンゴのパーティのほか、デビュタントボールという、その地域でも、経済的に、そして家柄が認められた家庭に育った子供たちが大人として社交界にデビューするためのパーティでは、大ホールでダンスを披露して家族も一緒にそれを祝うなど、数え切れません。ちなみにこの様なパーティで、競技会用のスタイルで踊ること殆どなく、決まった振りにとらわれずに自分の好きなステップを、その時の気分、そして相手に合わせて踊ることが出来ることも、ダンスパーティを楽しむ鍵となっています。皆さんもいろんなパーティを体験して、ダンスパーティを更に楽しみましょうね。パーティであなたと踊るのを楽しみに待っている人々のためにも

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ペアダンスショーの演出

日本でペアダンスのショーを舞台演出したいと思っています。私自身、ペアダンスとの出会いは、競技会でもパーティでもなく「舞台のパフォーマーとして」でした。所属していたのは社交ダンス界の大御所、ピエール・デュレイン率いるアメリカで唯一のペアダンス舞踊団「アメリカンボールルームシアター」です。舞台では6組のペアがタンゴ、ワルツ、サルサなどの全ての種目を演じ、客席は、ミュージカルやその他の演劇と同じように連日大勢の観客で埋め尽くされます。アメリカ全土ツアーやクルーズでの公演を通して世界中の各都市を渡りましたが、メンバーが最も緊張したのは地元でもあるニューヨークでの公演でした。目の肥えたニューヨーカー達を満足させるのが難しいことは誰もが承知ですし、実際に舞台を見ていなくても芸術・文化に関心のある人々が集まる場所ですので、初回公演は成功しても失敗しても次の日のトップニュースになります。最もメジャーな新聞、ニューヨークタイムズの批評家のコメントは、その公演の2日目からの観客の動員数を決定付け、公演の長さも左右します(3日や1週間で打ち切られることも!)。そんな場所でペアダンスに出会い、ペアダンスの楽しさ、そして厳しさを経験したことは私にとって大切な財産です。

今は、JSDC専属チームである「ジャパンソーシャルダンスシアター(JSDT)に自分の学んだことを伝えて行きたいです。皆さんの応援よろしくお願い致します。

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ダンスツアー

「ダンスツアー」をご存知ですか?文字通り、ダンスを踊ることを目的とするツアーですが、私はニューヨークから10日間の「アルゼンチンタンゴツアー」に参加しました。首都ブエノスアイレスで、毎日朝から夜まで、世界的に有名な講師によるタンゴレッスンを受け、本場のタンゴショーを見たりするものです。今や世界各地で有名なインストラクターのレッスンを取り、ビデオでステップを学ぶことが可能になっていますが、やはり、「あたりまえ」にタンゴが生活の中にある本場では、雰囲気も違いますし、毎日のように色々な場所でタンゴに触れることができます。また、ダンスの誘い方も、日本やニューヨークと違います。男性が女性を誘うことはどこでも一般的なのですが、アルゼンチンでは男性がウインク、または熱い視線を女性に送り、それに女性が微笑んだり、視線で答えたりすることで「成立」します。日常にペアダンスがある国ならではの習慣ですね。皆さんも次のパーティで「熱い視線」で誘い、誘われてみては?

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